手術室看護師について

手術室看護師の転職情報


手術室看護師は、病棟看護師と違って夜勤がありません。このため、夜勤のある病棟看護師よりも楽なのではないか、と考えている方も多いのではないかと思います。
では、本当に手術室看護師は夜勤がないから楽といえるのでしょうか。

<手術室看護師となった場合>
 [1] 病院の規模が小さい場合には、手術室と外来(救急室など)の兼務となることがあります。

 [2] 手術内容にもよりますが、手術現場では、手術が長時間に及ぶこともあるため、集中力、体力とも持続させなければならず、精神的にも肉体的にも負荷がかかります。


 [3] オンコール回数は病院によって様々ですが、オンコール担当はほぼ必須といえます。
   →このため、休日なのに束縛感を感じる方もいます。


このように、手術室看護師には、特有の負荷・束縛感を感じる場合もあります。
そのため、人によっては、精神的・肉体的負荷の高い手術室看護師よりも、夜勤のある病棟看護師のほうが向いていると考える方もいらっしゃいますので、一概に手術室看護師は夜勤がないから楽とはいえないと考えることもできます。

 

手術室看護師の仕事内容


手術室における看護師の役割は以下のようなものがあります。

 ・直接介助(器械出し)
  手術の際に必要な器械を手際よくドクターに渡す
   → 当該手術と器械について完全に把握しておかなければなりません
  麻酔補助等

 ・間接介助 (いわゆる「外回り」)

  手術中の患者さんの状態把握や、ドクターのサポート

 

手術室看護師を希望する場合に事前に把握しておくべき点

 
オペの件数、
実施曜日・時間
働きたい曜日、特に週末や夜間の呼び出しの頻度を把握する上で重要です。
オペの種類 オペの種類によって手順、使用する器械も大きく異なりますので、これまでの経験だけでなく、転職後にどのようなオペに携わりたいのかを明確にしておくことが重要です。
電子カルテ・パスの有無 手術室勤務の看護師さんにとって、記録の作成は負担になることも多いので、電子カルテやパスが整備されている病院のほうが作成の負担は軽減されるはずです。
麻酔医の有無 最近は、非常勤の麻酔医が日替わりで担当する病院も多いですが、常勤麻酔医がいる病院では、手術室看護師の負担は軽減されることが多いようです。
協力体制 手術室に配属されている看護師さんの数だけでなく、看護助手やME、外部業者がどの程度入っているかもその病院での手術室看護師の仕事量を考える上で重要です。
感染対策 着衣、用具は当然ですが、C型肝炎等への感染対策がきちんと取られているかどうかもポイント
 

手術室看護師としての転職を成功させるためには?

 
手術室看護師としての転職を成功させている方の多くは、

  ・もっと自身のスキルを磨きたい
  ・患者さんのことを考えれば、(ある程度の)オンコールはやむを得ない
  ・でも休みはしっかり確保したい


と考えている方が多いようですので、このようにお考えの看護師さんは、ご自分にあった病院・クリニックでの手術室の求人を探すことをお勧めいたします。

手術室看護師として転職を成功させるために考慮するポイントは以下の3点です。

 [1] キャリア
  手術室の経験がある方のほうが、採用可能性及び給料水準が高くなる傾向にあります。
  (内視鏡室から手術室へ転職をされた方もいます。)

 [2] 勤務地

  急性期病院が集中する首都圏(特に東京23区)ほど、選択肢の幅が広くなります。

 [3] オンコールの可否
  柔軟にオンコールに対応できる方であるほど、採用の可能性や、応募できる病院の幅が広くなります。

これらのポイントを踏まえつつ、自身の希望と年収、地域、オンコール、残業の回数などのバランスを考慮して、自身に合った仕事を見つけることが転職を成功させる秘訣です。

 

転職後に悩まないようにするためには?

 
 <転職後に悩むケース>
  ・やりたいことはできるが、忙しすぎてなかなか休みが取れない
  ・患者さんとの(会話的な)接点、看護が経験できない


手術室未経験の場合、手術室の看護は病棟と違うことから、現状をなかなか受け入れられない方がいるのも事実です。ただ、この分野のエキスパートとしてキャリアを重ねていくことは、自身の価値を高めることとなり、非常に価値のあることでもあります。

 

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