看護師さんの平均年収について

看護師の平均年収

   看護師さんの平均年収ってどのくらい?

看護師さんの勤務形態は、夜勤があって生活リズムを崩しやすいなど肉体的に厳しいだけでなく、人の生命に直結する仕事であるため、精神的なストレスも多いことから、非常に激務であるといえます。

では、激務に見合うだけのお給料をもらっているのでしょうか? 気になる看護師さんの平均収入をまとめましたのでご覧ください。

 

統計調査からみた看護師さんの平均年収


厚生労働省の「賃金構造基本統計調査(全国)(2013年度)」という統計から、看護師さんの給与に関する部分をまとめたところ、以下のような結果となっています。

 ・看護師 481.1万円
 ・准看護師 379.0万円 
(いずれも20歳から59歳までの平均値)

  年齢 きまって支給する現金給与額
(税金や保険料を控除する前の月額給与)【A】
年間賞与その他特別給与額
(ボーナス)【B】
年収(【A】☓12+【B】)
 
看護師(女) 20~24歳 27.69 49.01 381.29
25~29歳 31.42 73.52 450.56
30~34歳 32.18 75.50 461.66
35~39歳 33.81 82.49 488.21
40~44歳 34.03 86.87 495.23
45~49歳 35.95 92.72 524.12
50~54歳 36.16 95.69 529.61
55~59歳 35.31 94.39 518.11
准看護師(女) 20~24歳 22.29 31.62 299.10
25~29歳 24.19 45.07 335.35
30~34歳 25.78 56.86 366.22
35~39歳 25.62 53.88 361.32
40~44歳 27.07 65.15 389.99
45~49歳 28.73 68.34 413.10
50~54歳 29.85 74.30 432.50
55~59歳 29.50 80.40 434.40
(単位:本表全て「万円」)
 
 

看護師の平均年収を決める要素は?


看護師さんの年収は、概ね次の要素によって左右されるものと思われます。

 ・キャリア
   → 年齢及び勤続年数等のキャリアに応じて給与水準が高くなる傾向があります。

 ・勤務地
   → 首都圏ほど給与水準が高くなる傾向があります。

 ・病院の規模
   → 病院の規模が大きくなるほど給与水準が高くなる傾向があります。

 ・夜勤手当
   → 夜勤ができない方や、管理職になった方は夜勤手当がなくなってしまうため、年収も減ってしまいます。

 

看護師の年収UPと転職のポイントは?


上記の年収を決める要素を踏まえると、年収UPを目的として転職をする場合には、以下の要素を満たしている数が多いほど、年収アップの可能性が高まることが予想されます。

 ・病院の要求するキャリアあり
 ・首都圏近辺に勤務先あり
 ・
勤務先は規模がある程度大きい病院

 ・夜勤が可能


ただ、上記のような要素を満たしていない場合であっても年収アップできる可能性はあります。というのも、同じ業務をこなしていても、勤務する病院やクリニックによってお給料が変わってくるからです。ですので、今勤務している職場を変える、つまり、転職することで年収がアップする可能性が十分にあるのです。

もっとも、

 ・患者さんにより近い立場で働きたい
 ・色々な領域で働いてみたい
 ・もっとスキルを磨きたい


とお考えの看護師さんも多数いらっしゃると思います。そんな方は、お給料の水準は高くなくても、自分の目的にあった病院やクリニック探しをすることをお勧めいたします。実際に転職がうまくいった方は、年収UPを考えつつもやりたい仕事を見つけることに重点を置いて活動をされていた場合が多いです。

また、スキルアップを望んでいる方は補助金の有無や、職務内容をしっかりと確認する必要があります。

准看護師の方については、統計調査からみた看護師の平均年収の結果によれば、看護師との平均年収差は100万円以上と大きいため、収入のことを考えるならば、看護師資格を取得するほうが有利になると思います。

このように、看護師さんの平均年収についてみてきましたが、看護師さんの場合、人の命を預かる緊張感のある仕事ですので、給与アップだけを考えて転職するのではなく、自分にあった職場ややりたい仕事、将来的にキャリアアップしたいといった目的など様々な要素を加味して、仕事とお給料から得る満足感とのバランスを重視しながら転職活動をすることが重要になると思います。
 

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